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事件から見えてくる日本の真実


悪夢の豊川信用金庫

2020年9月7日 22:10公開 / 2021年5月11日 19:59更新

豊川信用金庫が思いもしない経営危機に陥ったのだ。
1973年12月13日であった。
この信金に引き下ろそうと預金者が殺到する。

その13日から17日までの間で、360億円の預金総量のうち、なんと約20億円が引き出されてしまった。愛知県警は、本格的な捜査を開始した。特定の誰かが、故意に悪意ある噂を広めたのだろうという疑いがぬぐえなかったからである。だが、捜査を進めるうちに、意外な展開が明るみになってきた。女子高生の会話は、悪意のない友人同士の冗談から始まっていたのだ。

ところが、冗談を云われた女子高生は、帰宅しておばに、その信用金庫は危ないと話してしまったのだ。彼女は、豊川信用金庫に就職が決まっていたそうだ。おばは、冗談を真に受けてしまい、豊川信用金庫本店の近所に住む実兄に相談した。実兄は、そんなのデマだよ、聞いたことがないよ、と一蹴した。ところが、実兄は知人の美容室の経営者に、その情報を伝えた。このようにして、噂が噂を呼び、事実として拡散していく。

豊川信用金庫に対する取り付け騒ぎ(金融機関への信用不安から、預金などを引き出そうとするユーザーが殺到して混乱が起こること)ですが、ことの発端は、女子高生たちの「信用金庫は(銀行強盗に襲われるから)危ないよ」というジョークでした。
単に、豊川信用金庫に就職が決まっていた同級生を、友だちが電車の中で他意なくからかっただけです。

しかし、その会話を聞いた人が「豊川信用金庫は(経営が)危ない」と、話の内容を勘違いして家族に伝えたことから発生し、それが瞬く間に噂となって町中に広がりました。このため、預金者が信用金庫に殺到し、最終的に短期間で20億円もの預貯金が引き出されるパニックへと広がっていきました。

ちょっとした話が、どんどん尾ひれをつけながら広がっていき、豊川信金側が「倒産などの危険性はない」と否定しても、なかなか信じてもらえませんでした。このように、検証手段がない話を、自分と利害関係のないところでされると、疑う理由がないので、簡単に信じてしまうことがあります。


さらに、一度信じられてしまうと、当事者がそれを否定してもほとんど効果がない。「悪い話は広がってほしくないだろうから、それは否定するだろう」と思われてしまうので、なかなか信じてもらえないのです。

この心理効果は、別々の人から同じ噂を聞くと信じやすくなるというものである。SNSなどでフェイクニュースが広まりやすいのは、この心理効果の影響が大きいと言える。

このような人間の性質を理解し、武器にしているのが電通など広告代理店やPR会社である。インフルエンサーによるPRなどは、その最たるものと言えます。どれだけ本当に美しい絶景でも、地元の自治体が宣伝するより、インフルエンサーたちがSNSに映える写真をアップしてくれるほうが、受け手の心に響きやすいのです。

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2020年9月7日 22:10公開/ 2021年5月11日 19:59更新

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とよっチ

バラを愛する個人投資家